自分がアトピー性皮膚炎で悩んでいるという方もいれば、身近なところにアトピー性皮膚炎で悩んでいる人がいるという方もいると思います。アトピー性皮膚炎を患う方は、とても多くなっています。

アトピー性皮膚炎自体は昔から知られているものであるのにも関わらず、これといった治療法が確立していません。病院では基本的に対処療法しかないので、根治のためにあれこれと頑張っている方も多いとお思います。ここでは、アトピー性皮膚炎についてご紹介していきたいと思います。

 

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎というのは、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気です。基本的には、かゆみを伴う湿疹というのが主な症状になってきます。アトピー性皮膚炎というのは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の方や皮膚のバリア機能が弱い敏感肌の方に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気のことを指します。

アトピー性皮膚炎における主な症状は先でも触れましたが、湿疹とかゆみです。湿疹とかゆみというと「それだけ?」と思う方もいるかもしれません。しかしながら、この湿疹とかゆみに多くの方が苦しめられているのです。良くなったり悪くなったりを繰り返す再発、そしてなかなか治らない慢性の症状が特徴になってきます。基本的には乳幼児であれば2ヶ月以上、それ以外は6ヶ月以上症状が続くと慢性と判断されることになります。

アトピー性皮膚炎の湿疹の特徴としては、赤みやじゅくじゅく、引っかくと液体が出てくる、ささくれだって皮がむける、ごわごわ硬くなって盛り上がるといったものが挙げられます。左右対称にできることが多いのも特徴です。アトピー性皮膚炎が出やすい場所というのものもあります。だいたいおでこや目のまわり、口のまわり、耳のまわり、首、わき、手足の関節の内側などに出やすい傾向にあります。皮膚の薄いところや弱いところ、粘膜に近いところにできやすのも特徴です。

 

アトピー性皮膚炎とアレルギー

アレルギーを起こしやすい体質の方というのは、アトピー性皮膚炎になりやすい傾向にあります。もし、ご家族にアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどのアレルギー体質の方がいる場合には、その体質を受け継いでいる可能性があります。つまり、アレルギーを起こしやすい体質になっている可能性が考えられるのです。

また、そういった病気になったことがあるという場合も、やはりアレルギーを起こしやすい体質と考えられるでしょう。こういった体質のことをアトピー素因と呼びます。アトピー性皮膚炎もアレルギー反応の一種と考えられていますので、アレルギーを起こしやすい体質であれば、やはりアトピー性皮膚炎になりやすいと言えるのです。

 

アトピー性皮膚炎と皮膚のバリア機能

皮膚というのは、通常であれば表面の皮脂膜やその下の角質細胞、角質細胞間脂質などがバリアの役割を担っています。これらがバリアとして機能しているからこそ、外からの物質の侵入や水分の蒸発による皮膚の乾燥を防いでいるのです。

しかしながら、アトピー性皮膚炎の場合には、これらの皮膚のバリア機能が弱まっている状態になります。そのため、外からの異物が簡単に皮膚の中まで入ってきてしまいますし、水分の蒸発による乾燥も起こりやすいのです。もちろん、この皮膚のバリア機能というのはもともとの体質が関係している部分もあるのですが、皮膚を引っかいたりこすったりといった物理的な刺激や汗、石鹸、化粧品、紫外線などによっても低下してしまいます。つまり、日常的なちょっとしたことで皮膚のバリア機能が低下してしまうのです。

先でもお話ししましたが、アトピー性皮膚炎というのは良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長期に渡って皮膚の炎症が続くものです。ただ、炎症自体は人間の体にとっては必要なものです。というのも、炎症というのは本来であれば、体の外から侵入してきたものと戦って退治するという免疫反応によって起こるものです。細菌やウイルスなどから体を守るためには必要なものなのです。

しかしながら、アトピー性皮膚炎においてはこの免疫が過剰に反応してしまうのです。本来であれば退治する必要のないものに対しても反応を起こしてしまうので、不必要な炎症が起こってしまうのです。要は、免疫の過剰反応なのです。もともとのアレルギーを起こしやすい体質や皮膚のバリア機能の低下も関係しているのですが、他にも長期間皮膚に加わる強い刺激やストレス、疲労なども免疫を不安定にしますので、そういったものもアトピー性皮膚炎を悪化させると言われています。

ちなみに、皮膚への刺激となるものはいろいろなものが挙げられます。ダニやカビ、ハウスダスト、引っかいたりこすったりといった皮膚への物理的な刺激、石鹸や化粧品はもちろん、金属や消毒薬などの化学物質、汗、皮膚の汚れ、紫外線など本当に多岐に渡ります。基本的に何もかもが刺激になり得ると考えておいたほうがいいでしょう。

 

アトピー症状をコントロール

アトピー性皮膚炎においては、症状のコントロールが重要になってきます。アトピー性皮膚炎をコントロールするためには、早くしっかりと炎症を抑えること、悪化を防ぐためのスキンケアを心がけることがポイントになってきます。

皮膚の炎症が続くとそれに伴ってアトピー性皮膚炎における大敵であるかゆみも持続してしまいます。かゆいからといってかいてしまうと、その炎症はますます悪化していきます。バリア機能も低下していく一方です。バリア機能が低下すれば、余計に外からの刺激を受けやすい状態になります。まさしく、負の連鎖が起こってしまうのです。これを食い止めるためにも、まずは早くしっかりと炎症を抑えることが必要になってくるのです。さらに、症状を軽くするためにも、バリア機能を回復させるためにも、肌の潤いを保つスキンケアが必要になってきます。もちろん、言うまでもなく肌への刺激を減らすことも大切です。

 

アトピー性皮膚炎とステロイド

アトピー性皮膚炎の方であれば、一度くらいはステロイドの塗り薬を使ったことがあるのではないでしょうか。現在ではステロイドの副作用がよく知られるようになり、医師もステロイドの処方には慎重になっています。しかしながら、ステロイドの副作用が現在ほど知られていなかった昔は当たり前のように強力なステロイドが処方されていました。現在であれば、顔には絶対に使わないような強力なステロイドを顔用に処方されていたという方もいるのではないでしょうか。そういった中で、必要以上に強いステロイドを気づかないまま使ってきたという方も多いのです。子どもの頃からアトピー性皮膚炎に悩まされていたという方であれば、大人になってからステロイドの副作用に気付いたという方も少なくはないでしょう。

実際に、ステロイドの副作用に悩まされている方もいます。ステロイド自体は対処療法としては、かなりの効果を発揮してくれるものです。しかしながら、その副作用で色素沈着が起こってしまったという方もいれば、体毛が濃くなってしまったという方もいるのです。ステロイドはうまく付き合っていけばかなり心強い存在になるのですが、ステロイドに頼りっきりになってしまうと副作用に悩まされるリスクも高まってきます。

その中でステロイドを抜く「脱ステ」というものにチャレンジする方も多くなっています。ステロイドそのものが悪いわけではないのですが、そのリスクを考えると使わずに済むのであればそれに越したことはありません。徐々にステロイドを使う頻度を減らしていくという方もいれば、一気にステロイドを断つという方もいます。それまでステロイドに頼っていた方であればあるほど、ステロイドを抜くとそれまで以上の症状に悩まされることになります。それを我慢するのではなく、ほとんどの方がステロイド以外の何かで対処していきます。何を使うかというのは本当に人それぞれですが、ステロイドの含まれていない塗り薬、漢方、ハーブなどを取り入れる方が多いようです。それに加えて、生活習慣の改善や化粧品を変えるといったことも同時におこなっている方が多いです。

こういった中で自分にとっての最良の対処法を見つけられれば、そのままアトピー性皮膚炎の症状を軽減させることもできるかもしれません。しかしながら、それができずに結局、ステロイドの塗り薬に戻ってしまうという方も少なくありません。こういった流れになってしまうのも仕方がないのかもしれません。


 

遠隔整体のアプローチ

夜明けの扉ではアトピー性皮膚炎に対してもアプローチしています。

夜明けの扉の遠隔整体は全身施術が基本ですので、皮膚疾患やアレルギーの症状にも対応しています。

 

具体的には、アレルギー源の検査、血液の浄化、自律神経、特に副腎や腎臓などの内臓、皮膚へのアプローチを重点的に行います。

お身体の不要物質である重金属や化学調味料、添加物、お薬のダメージに対しても遠隔施術いたします。

 

遠隔で整体を行った後に郵送している施術報告では、アレルギー物質やお身体の状態などをリスト化して報告しています。

また、現在行なっているステロイド等の薬物治療や漢方薬がお身体に合っているか、日常生活で使用している石鹸や衣類などでアトピー性皮膚炎の症状に影響を与えているものの有無などもご連絡をいただき一つ一つ調べています。

あなたのアトピー性皮膚炎にあった対応方法がわかると思います。